若松鉱山遺構

 

人呼んで「天空の要塞」
~ 日本最古にして最大のクロム鉱山跡 ~

  見学について 見学可能

<公開日時>
こちらをご確認ください

<見学料>
ガイド料5,000円/組、保護協力金1,500円/人

<見学申し込み方法>
まずはお電話ください。現地ガイドと日程調整いたします。

<見学時の注意点>
長靴必須。

<立入制限エリア>
坑道は見学できません。

<関連リンク>

> 遺産所在地、アクセス情報はこちら

概要

若松鉱山遺構は「天空の要塞」と呼ばれ、かつて日本一のクロム産出量を誇った鉱山跡。
標高700-800m、中国地方の脊梁山脈道後山中腹の斜面に張り付くように建てられた建築物群があります。かつて、溶鉱炉の建設に欠かせない耐火レンガの原料となるクロム鉄鉱を供給し、大正から昭和にかけて日本の製鉄業を縁の下から支えたのが若松鉱山です。平成7年に操業を停止してから、手つかずのまま放置されていた若松鉱山跡を保存・利活用しようという動きが、県内外の有志を中心により始まりつつあります。

見どころ

魅力その1:3つの日本一
(1)日本最古のクロム鉱床の発見(明治28年)
(2)日本最大のクロム鉱山・クロム鉱床
(3)クロム鉱山として最長の歴史
ほとんどの鉱山は高度経済成長の終焉と共に閉山していったが、若松鉱山はなんと明治38年から平成7年まで約90年間に渡って操業を続けていました。

魅力その2:機械が全部残っています!
魅力その3:いい感じに朽ちています!
若松鉱山跡には、破砕場と機械選鉱場にクラッシャーや選鉱機が操業時のまま残っています。また、それらがいい具合に朽ちており、廃墟景観としても一級の価値あります。

歴史を知る

1900(明治33) 弓削田千吉が鉱業権を取得。
1905(明治38) 佐藤百太郎と東洋鉱物商会エスメドースが弓削田千吉から借鉱権を得て、多里村に株式会社東洋鉱物商会代理店山大商店多里出張所を設け、イギリス、アメリカ、清(中国)に輸出。
1919(大正8) 若松鉱山株式会社が採掘権取得を登録。若松鉱山株式会社設立。
1921(大正10) 社名を日本クローム工業株式会社に変更。
1995(平成7) 2月末、採掘休止(残存埋蔵鉱量あり)。
1996(平成8) 9月、休山。
2001(平成13年)10月15日、放棄による消滅を登録(閉山)。
2009(平成21年)経済産業省より近代化産業遺産に認定。
2017(平成29年)完全予約制の現地見学ツアーを開始。

所在地

〒689-5224
鳥取県日野郡日南町多里826

アクセス

<車>
「東城IC」から40分

<駐車場>
あり

<アクセス時の注意点>
冬期間(12月-3月)は積雪のためアクセスできません

お問い合わせ先

多里の鉱山を語り継ぐ会
〒689-5226
鳥取県日南町湯河
080-2912-7257

関連のある産業遺産情報

石見銀山 ―世界に影響を与えた銀鉱山 ~ アジア初 産業遺産の世界遺産登録 ~
生野鉱山 ―山をも割る戦国時代パワー ~ 鉱脈を追った人々の迫力感じる遺構 ~

   
上記は2024年9月9日時点での情報です。最新の見学情報、所在地、アクセス情報については、各施設の連絡先にご確認ください。