【見本】旧摩耶観光ホテル

 

美しい姿は憧れの的
~人々を魅了し続ける「廃墟の女王」~

廃墟ファン憧れの地である摩耶観光ホテル。
外観のアール(角が丸められ、円弧状になった状態)が優しい印象を与え、女性的な美しさから「廃墟の女王」とも呼ばれています。近代化遺産としての価値があることから、地域の宝として保存活用をすることが決まりました。保存の決まった建物は綺麗にしすぎてしまいがちですが、摩耶観光ホテルは人々を魅了する廃墟美を残した保存活用が進められています。今後、摩耶観光ホテルが近代化遺産の保存方法の新たなモデルケースとなるかもしれません。

  見学について 見学可能

<公開日時>
こちらをご確認ください

<見学料>
なし

<見学申し込み方法>
WEBサイト

<見学時の注意点>
ツアー参加はハイキング装備が望ましい。

<立入制限エリア>
ツアー参加でも内部は基本的には立ち入り禁止。
ツアー参加しない場合は摩耶ケーブル虹の駅から遠望からの見学のみ。

<関連リンク>
公式サイト
Twitter
Facebookページ

> 遺産所在地、アクセス情報はこちら

概要

摩耶山の中腹に建てられたアールデコ様式の近代建築ホテル。
1930(昭和5)年に摩耶ケーブルの運行会社である摩耶鋼索鉄道株式会社によって建てられた。設計は神戸の建築家 今北乙吉で、施工は大林組。建設時は「摩耶倶楽部」という名称で食堂・展望風呂・宿泊部屋がある複合レジャー施設的であった。

太平洋戦争の激化によって摩耶ケーブルが休止となり、摩耶倶楽部も営業を停止した。所有者の変更とともに全面改装が行われ、1961(昭和36)年に結婚式場やレストランや各種会議室を備えた「摩耶観光ホテル」として営業を再開。しかし台風による被害等から1967(昭和42)年頃にホテルの営業ができなくなり再び休止状態となる。

ホテル休業中は学生のゼミ合宿やサークル合宿専用の「摩耶学生センター」として利用されたものの、1993(平成5)年頃、住み込みの管理人の体調不良によりに閉鎖された。

その後、廃墟マニアの聖地となるが、地元団体等の活用を通じて建物の価値が周知され、国登録有形文化財となった。

見どころ

ツアーでは旧摩耶観光ホテルのアールデコ様式の外観に接近して見学ができる。
コースによっては4階余興場を入口から見学ができたり、バルコニーに立ち入れるものもある。

 

歴史を知る

1930(昭和5)年に「摩耶倶楽部」として営業開始
1945(昭和20)年に営業休止、廃墟に
1961(昭和36)年に「摩耶観光ホテル」として営業再開
1967(昭和42)年頃に台風の被害で営業休止
1973(昭和48)年に大阪に所在する三陽株式会社が取得
1974(昭和49)年頃から「摩耶学生センター」として利用
1993(平成5)年頃、住み込みの管理人の体調不良によりに閉鎖、廃墟に
2006(平成18)年に株式会社西欧館が土地建物の所有を引き継ぐ
2015(平成27)年にマヤカン保存プロジェクトが発足
2017(平成29)年に摩耶山再生の会による見学ツアー開始
2017(平成29)年にクラウドファンディングを実施
2021(令和3)年6月に国の国有形文化財に登録

所在地

〒657-0102
兵庫県神戸市灘区畑原字ノタ山344

アクセス

<公共交通機関>
摩耶ケーブル、摩耶ロープウェイ「虹の駅」下車

<駐車場>
なし
※近隣にコインパーキングあり

<アクセス時の注意点>
摩耶ケーブル、摩耶ロープウェイは冬季休業あり

お問い合わせ先

摩耶山再生の会
〒657-0105
神戸市灘区摩耶山町2-2 monte702内
(11:00~17:00 火曜日定休,祝日営業)

   
上記は2023年7月18日時点での情報です。最新の見学情報、所在地、アクセス情報については、各施設の連絡先にご確認ください。