戦争遺構は廃墟なのか

75年以上沈黙を守り続けた遺構たちが
ゆっくりと語り始める。

鹿島海軍航空隊は太平洋戦争勃発前の1938年に設立され、海軍航空隊の一つとして水上機の訓練を行っていました。
戦後、東京医科歯科大学付属霞ヶ浦分院として流用され、現在は大山湖畔公園として一般公開されています。
戦争を実際に経験した人も少なくなってきた今、”語り部”となるのは残された戦争遺構たち。
鹿島海軍航空隊跡地に残る遺構は、「ゴジラ-1.0」「映像研には手を出すな!」をはじめ、数多くの映画や ドラマのロケ地として登場しています。
これらは、まさに「廃墟景観」としての活用です。
「廃墟景観シンポジウム Vol.3 ~戦争遺構が今、語るもの~」は、戦争遺構をさまざまな角度から見て いくことで、その魅力を探り、発する声に耳を傾けてみたいと考えています。

動画制作:SKYFISH

廃墟景観シンポジウムとは?

2022年11月、第1回目の「廃墟景観シンポジウム」は、廃墟でありながら国登録有形文化財に登録された「旧摩耶観光ホテル」をテーマに神戸で行われました。写真家の佐藤健寿氏をゲストに、総計6時間にも及ぶシンポジウムで意見を交わしました。
そして、2023年10月には、鳥取県の旧若松鉱山にて「廃墟景観シンポジウム Vol.2 ~若松鉱山の過去・現在・未来~」を開催。鳥取県日南町という元鉱山で栄えた山中の町で、鉱山跡の活用を考えました。 そして、2024年2月3日の「廃墟景観シンポジウム Vol.3〜戦争遺構が今、語るもの~」。
昨年7月から、茨城県の鹿島海軍航空隊跡地が大山湖畔公園として一般公開されたのを機に、“戦争遺構と廃墟景観”について考えるシンポジウム、見学会、写真展を開催します。
戦争遺構をさまざまな角度から見ていくことで、その魅力を探り、発する声に耳を傾けてみたいと考えています。

PROGRAM

大童澄瞳先生 特別講演

(映像研には手を出すな!原作者)

『すぐそこにある“異空間”の魅力』

鹿島海軍航空隊跡地は「映像研には手を出すな!」ドラマ&映画のロケ地。
その後のストーリー展開に大きな影響を与えたこの場所で、大童澄瞳流物語制作秘話を聞く!

第一部 「廃墟愛好家からみた戦争遺跡」

「廃墟の歩き方」著者

栗原 亨

TEAM酷道 主宰

よごれん

水中写真家

戸村 裕行

第一部ファシリテーター

桑野 和之

株式会社クリーク・アンド・リバー社

第二部 「戦争遺跡の声を聞く」

長崎県「針尾送信所を残した男」

川内野 篤

戦跡調査・研究家

日本戦跡協会

戦争遺跡調査研究軍

カエル(祐実総軍)

第二部ファシリテーター

金澤 大介

プロジェクト茨城代表

鹿島海軍航空隊跡見学会

鹿島海軍航空隊跡地 現地見学会

〜軍関連施設群を探索〜

鹿島海軍航空隊は太平洋戦争勃発前の1938年に設立され、海軍航空隊の一つとして水上機の訓練を行っていました。戦後、東京医科歯科大学付属霞ヶ浦分院として流用され、現在は大山湖畔公園として一般公開されています。
戦争を実際に経験した人も少なくなってきた今、”語り部”となるのは残された戦争遺構たち。
鹿島海軍航空隊跡地に残る遺構は、「ゴジラ-1.0」「映像研には手を出すな!」をはじめ、数多くの映画やドラマのロケ地として登場しています。
これらは、まさに「廃墟景観」としての活用です。

本部庁舎跡

映画「ラーゲリより愛を込めて」のロケ地

自動車庫跡

映画「ゴジラ-1.0」のロケ地

ボイラー室跡

ドラマ&映画「映像研には手を出すな!」のロケ地

自力発電所跡

写真展同時開催!!

2024年2月3日(土)~5月5日(日)
土日開催

本庁舎1階、2階を利用し、写真を中心とした展示会を行います。
1階は「廃墟」「産業遺産」をテーマにした写真展、電気・太陽の光の届かない2階は暗さを活かした廃墟作品の展示となっています。
※期間中土日のみの展示になります。

出展者一覧(順不同)

AKI

廃墟と珍スポットが大好き。建物や残留物が自然に還る姿に魅了されました。撮りたいスポットのある場所へ日本全国どこへでも行きます。

漣 若葉

荒廃と光のバランスを意識した写真撮影を心がています。又、DorsalFin Studioにてインディーホラーゲーム『真砂楼』『米砂原醫院』廃墟アドバイザーとして携わる。

Saho.

廃墟や近代建築、一風変わった風景を撮影している。2014年、幼少期に訪れた遊園地が廃墟化していることを知り廃墟探索を始める。

SKYFISH

ドローンオペレーター&フォトグラファー /東京を拠点にいろんな空を飛んでいます。今回は動画協力をさせて頂きました。

せきし

好きなものは窓枠と椅子と蔦。万年廃墟初心者。解像度ゆるめな廃墟写真を量産するのが得意。

Takatan

稀代の広角至上主義者。なんでもやりたがる半端者。今回の展示では「産業遺産」の写真展示と動画の上映を担当します。

toshibo

人が寄りつかないような場所を好んで写真を撮影。いわゆるB級スポットと呼ばれる場所を紹介するブログから、いつの間にか廃墟の写真を撮るようになっていました。

廃墟のマサさん

「滅びの先に芽生える命」をテーマに活動するフォトクリエイター。ネガティブな退廃美に着目されがちな廃墟風景の中に、生命力と希望を見出しポジティブに覆す作風。

深黒

人物から風景まで幅広いジャンルでコンセプトアートをモチーフに撮影。 訪れて下さる方への感謝の気持ちを込めてwebでは体感できない楽しめる展示を作り上げることに心血を注いでいる。

雪村 柚鈴

自称、廃便所ハンター廃墟や遺構などを主に撮影しているが、その中でも特に廃便所を好む。
☆廃便所はいいぞっ!!☆

Yo

退廃的な廃墟 徘徊するかい? 展示にはおそろしく薄っすらとしたコンセプトを込めますので、俺でなくとも見逃さないように注意してください…

イベントスケジュール

シンポジウム(会場:美浦村中央公民館)

13時00分~13時50分 第一部『廃墟景観と戦跡』
14時00分~14時50分 第二部『戦争遺跡の声を聞く』
15時00分~16時00分 大童澄瞳先生特別講談『すぐそこにある”異空間”の魅力』
16時00分~16時30分 アフタートーク・質疑応答
16時30分~17時30分 大童澄瞳先生サイン会予定
※詳細は後日、公式Xにてお知らせします

鹿島海軍航空隊跡見学会
(会場:鹿島海軍航空隊跡)

9時00分~17時00分 鹿島海軍航空隊跡見学会・特別写真展

チケット購入

シンポジウム+見学ツアー+写真展
3,000円

シンポジウムのみ
2,000円

オンライン
1,000円

会場までの専用往復送迎バスを運行いたします。

往復バス送迎付き

シンポジウム+特別展+現地見学会

5,000円

土浦駅集合→鹿島海軍航空隊跡→美浦村中央公民館→ 土浦駅解散
※バス付きのチケットには限りがあります。
※会場付近に駐車場はございますが、
 乗り合いバス等はございません。

会場

両会場共に駐車場あり

見学ツアー・特別展示

▼鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)

〒300-0402 茨城県稲敷郡美浦村大山

シンポジウム

▼美浦村 中央公民館 大ホール
〒300-0424 茨城県稲敷郡美浦村受領1460番地1